これまでの臨床の中で、慢性頭痛に対して、ERT、鍼灸のどちらの施術でも、多くの方に効果があると感じています。
ただ、病院での受診を最優先させた方が良い頭痛の場合もあります。
それは 『危険を伴う緊急性の頭痛』 の場合です。
例えば、
<緊急性の頭痛>
〇くも膜下出血…
吐き気、嘔吐を伴う突発性の激烈な頭痛。稀に軽傷では一般的な片頭痛と鑑別が難しいことがある。
突然、激しい頭痛が起こって、吐き気や嘔吐、意識障害をともなうこともある。
〇脳内出血…神経症状(しびれ、脱力、手足の重さなど)を伴う
突然、頭痛が起きて徐々に痛みが強くなっていき、言葉が出にくい、手足などの痺れや動かしにくさ、吐き気、めまいなどを起こす。頭痛が出ない場合もある
〇急性硬膜下血腫…
頭部外傷後数時間~3日以内におこる。突然吐く。頭部外傷を覚えていない事もあるので注意。
強い頭部外傷で起こることが多いため、脳損傷も強く通常は受傷直後から意識障害を呈す。
しかし中には、受傷直後にはっきりしなかった意識障害が時間経過とともに発症し、その後急激に悪化することがある。
いずれにせよ意識障害が徐々に悪化して昏睡状態に陥ることが多い。
○髄膜炎…発熱を伴う。風邪症状と間違われることもある。
〇急性緑内障…目の充血があり、目の痛みがある。まぶしさに敏感。
<緊急性はないが放置すると危険>
○脳腫瘍…起床時の強い頭痛、長期にわたり、階段状に症状が悪化。
脳に腫瘍ができている状態で、数週間から数ヶ月かけて腫瘍が大きくなっていくにつれて頭痛も激しくなっていく。腫瘍ができた場所によって、手足の麻痺、片目が見えにくいなどの視力障害、言葉が出にくい、言われていることが理解できないなどの症状が現れることもある。
○慢性化硬膜下血腫…
静脈の出血であり、ゆっくりと進行。頭部外傷後1週間~3ヶ月後に症状がでることもある。
などが例としてあります。
上記のような特徴的な症状があれば、脳神経外科の受診を優先されることをお勧めします。
このような症状があれば要注意!
上記の緊急性の症状はあくまでも特徴的な症状です。
それ以外の症状も出ることがありますので、判断が難しいことも多いかもしれません。
ですので、以下の症状がでた場合が特に要注意です。
■今までにない激しい頭痛
■繰り返し起こり、階段状に悪化する
■突然の嘔吐
などがあった場合は、早めに脳神経外科を受診してください。
以下の様な症状が複合で起こっている場合も、ご注意ください
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体の片側や手足などに力が入らない
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片側や手足がしびれる
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言葉が出にくい、呂律が回らない
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ものが二重に見える
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めまい
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体がふらつく
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まっすぐ歩けない
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意識が遠くなる
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けいれん
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表情がゆがむ
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